昨日のブログで、小泉自民党は、使っている言葉の定義をすべき と書いて、言葉の意味を整理するときに役立つのが世に倦む日日と書きましたが、今日の更新では、さっそく大きな政府と小さな政府の意味を整理するのに役立ちそうな「 新自由主義の 「小さな政府」 は古代奴隷制への退行原理である」が書かれていました。
経済学の本なんか読んだこともない私でしたが、以前、山崎康世さんが郵政民営化法案に関する特別委員会に参考人として出席された際の感想に、
今回の参考人質疑で貴重だったのは、慶応大学で小泉首相にも教えられた加藤寛先生のご意見を一緒に聞けたことです。加藤先生は小泉さんの民営化信仰の師と申し上げてよい方です。先生は「公は弱ければ弱いほど良い。民がすべてになるような自由競争が理想だ」とまで言い切られました
と書かれて、そのあとに、加藤先生は「経済はすべて民に任せればよい、国はせいぜいガードマンをやってくれ」という19世紀に全盛を誇った「夜警国家」とまで言われた自由主義経済を主張するイギリスの経済学者 である ピグーの信奉者であることや そのピグーを批判したのがケインズで、
ケインズは、電話、自動車などで経済が統合され独占と投機が巨大化する20世紀経済では、民間の暴走は経済全体を破壊する。そのために、公による安全網を経済の中に作らなければ大恐慌から抜け出せないことを主張しました。ケインズが提唱した公と民の組合わせによる混合経済体制は、21世紀にいたる先進国の経済体制の基本になりました。
と書かれていました。それを読んで、初めて経済学に興味を持ちました。でも、ケインズって人の名前だったのかぁ、というレベルなので、世に倦む日日は、とても勉強になります。経済学に興味をもったのは、内橋克人さんの本を読んでみたことも影響しています。もともと、あまり本を読むほうではなかった私ですが、これまでいろんなことを知らないまま、私は情報操作される側だったんだなぁ、と後悔することとなりました。
内橋克人さんは、「もうひとつの日本は可能だ」という本で、哲学者・久野収 著の「神は細部に宿りたまう」という本に書かれている「少数派の抵抗運動は、これから多数派になる視点を象徴的に先取りする。いのちや生活において頂点同調主義ほど無力なものはない」という言葉を紹介されています。
お昼休みが終わったので、仕事にもどりますが、今、内橋克人さんの講演会があれば聞きに行きたいなぁ、と思います。